giriのブログ

2021年11月28日 日曜日

ポリヴェーガル理論〜セミナー2から《クラニオバイオ ボディワーク》


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先日、ニュートラルなタッチの

セミナー2を行いました。

セミナー2は、セミナー1の次のステップです。

その日のテーマの一つがポリヴェーガル理論、

とても盛り上がりました。

新しい人間理解をもたらすとても大事な理論です。

今日は、そのポリヴェーガル理論について

わかりやすく書いてみます。

初めての人、少し辛抱強く読んでみてください。

ポリヴェーガル理論は、

1994年に初めて発表された新しい神経理論です。

名前だけで難しそうですね。

ポリは、複数、

ヴェーガルは迷走神経

複数の迷走神経の理論ということです。

迷走神経は、名前のように身体中を走り回っています。

副交感神経の中心的な神経です。

今まで、一括りにされていた迷走神経に、

全く違った働きを持つ2つの種類があることが

ポリヴェーガル理論の提唱者ポージェスによって

明らかにされました。




1945年生まれ、現役のアメリカの神経科学者です。


迷走神経の一つは、

背側(はいそく)迷走神経と言われます。

背側というのは、脳幹の背中側ということです。

脳幹の場所がわかる写真を載せます。






脳幹は、脊髄と繋がっていて、後頭骨の内側にあります。

下の図がさらに脳幹を詳しく示しています。





右側の下の方に、迷走神経背側核とありますよね。

神経核というのは、神経の起点。

ここから背側迷走神経が出ています。

左側の下の方に疑核とありますね。

これが腹側(ふくそく)迷走神経核です。

ここから出る腹側迷走神経が、人との関わりを作ります。

これが大事なポイントです。


さらにもう一つ図を示します。





赤い線が副交感神経(その中心が迷走神経です。)

黒い線が交感神経です。

(この図は、従来の自律神経の理解で書かれていて、

迷走神経が複数あるという区別をしてありません。)



背側迷走神経は、

脳幹から横隔膜の下の身体の領域に伸びていきます。

肝臓、胃、膵臓、小腸、大腸・・・

消化等に関わることを司ります。

脳幹の前の方(腹の側)ですね。


腹側迷走神経は、横隔膜の上、

心臓や肺に伸びます。

同時に、他の脳神経(自律神経図にある顔面神経、

動眼神経等)と繋がっています。

顔の表情、聞くこと、話すこと、味わうこと等、

人と関わることに関係します。


ポージェスは、腹側迷走神経と他の脳神経を含めて

社会神経系と呼びました。

これは、哺乳類になって発達した神経系です。

母乳で育つ動物は、

母親との密接な関係が生存に不可欠です。

そこで母子関係、家族や仲間に関わる神経系が

新たに生まれました。

種のサバイバルのためです。



その神経細胞は、鞘(黄色い部分)で守られ、

情報が早く伝達します。

他の神経細胞にはない構造です。

生命にとってとても大事な神経系だからです。



人と関わることと身体の機能の中心(心拍、呼吸)は、

腹側迷走神経を通して直接に繋がっています。



心許せる友人に出会ったり、

大好きなお母さんとともにいる時に、

心拍が落ち着いたり、呼吸が深くなったりするのには、

こんなふうに腹側迷走神経が関わっています。

その逆も起こります。

(この場合、他の神経系が関わってきます。

それは後で詳しく述べます。)



人との関係のあり方が生理、健康と繋がっています。

これってすごく大事なことですね。


私たちの身体は、単に自然科学的生理現象ではなく、

社会的な関係も含めて動いています。

健康って、身体にいいものを食べたり、

いろんなサプリを飲んだりすれば、

健康になれるわけでもないんですね。

社会関係、人との関係が、

そのまま、身体の健康に繋がっている。

人間関係、人との絆、愛が、

人間にとってエッセンシャルなことです。




そして、ポリヴェーガル理論は、

自律神経に全く新しい観点をもたらしました。

それは自律神経が全体で環境に適応し、

私たちの生命の安全を守っているという観点です。


今までの自律神経への理解は、

交感神経と副交感神経からなり、両者が補い合って、

身体の恒常性を維持する。

というものでした。


ポージェスは、

私たちの身の安全の確保に自律神経が総体として

働いている
と考えます。

他者との関係において、

どのように3つの神経系が機能するかを見てみます。

生物として進化の新しい神経系から対応します。

すなわち、腹側迷走神経=社会神経系です。

順序を追って見ていきます。



1、腹側迷走神経ー社会神経系〜社会関与システム

五感を使って感じとり、

相手、状況を理解し、交渉し、

問題解決を試みます。

腹側迷走神経が、他の脳神経(顔面神経や舌咽神経等)

とともに働きます。


2、交感神経ー闘争か逃走か

平和な交渉で解決しないとき、

興奮し、感情が昂り、口論になったりします。

相手を攻撃し、物理的な暴力を伴う争いに、

発展するかもしれません。

闘っても負けるだけの時は、

身を守るためにそこから逃げ出します。


3、背側迷走神経ー死んだふり、ショック、凍結、

出来事に対応できない時、

ショックを受けて凍りつきます。

あまりにも辛いことを感じないように

生命活動を低減させます。

暴言を浴びさられた時、暴行、虐待・・・

セクハラ、パワハラ、モラハラ・・・

身を守るために、自分を閉し、鬱になり、

引きこもったりします。


動物の場合


私たち人間の在り方をより理解するために、

動物に起こることを見てみます。

動物は、ライオンやヒョウに追われると、

食べられる寸前に気絶することがあります。

ライオンやヒョウは、病気にならないため、

死んだ動物の肉は食べません。

死んでいるように見せることにより、身を守ります。

そしてもし食べられても、

痛みを感じないままに絶命します。

食べられずに、ライオンが去り、意識が戻った時には、

気絶していた動物は、身を震って、

(ブルブルっと身体中をシェイクします。)

身体に凍結していたエネルギーを解放します。


そして、以前のような活動に戻ります。


トラウマ

人間の場合、身震いをしないまま、人生を続けます。

神経に凍結したエネルギーが

残ったままの状態で人生に戻ります。

これがトラウマの原因になります。

記憶としての情報も身体に残ります。

凍結したエネルギーの残っている迷走神経は、

消化機能等の機能不全をもたらします。

トラウマ経験者の多くに、身体の不調が起こります。


あなたのパターンは?

あなたは、人間関係の中で

どの神経系がよく発動しますか?

怒りっぽい人は、交感神経系。

引きこもりは、背側迷走神経系。

冷静で落ち着いて対応する人は、

腹側迷走神経(社会神経系)。

そして3つの神経系の反応の仕方は、よく変わります。

すっかり怒り狂っていた人が突然閉ざしたり、

機嫌よく話していた人が、

怒り出したり、黙り込んだり・・・・

その変化の大きさに、驚いたり、対応できないことが、

ありますよね?

訳分からんと思うことあるでしょ?

これは、その人のニューロセプション(神経知覚)

によります。

(この話は、また改めて書きます。)


複合迷走神経(社会神経系)がよく機能している状態が、

心身に負担のない状態です。


ここでは、交感神経、副交感神経は身体の恒常性を

維持するための機能に専念できます。

身を守るための働きをする必要がありません。



人間の持つ自由

一つ、興味深いことを付け加えます。

腹側迷走神経(社会神経系)は、

多く随意筋と繋がっています。

自分の意思で動かせる筋肉です。

表情がそうですよね、話すことも、

人間は、自分自身の意思で、

人と関わる神経に働きかけることができます。

呼吸をゆったりすることもできますよね、

自分自身の意思で、

主体的に心身の状態に関わることができます。

心の傷を癒すこともできるわけです。

ここに人間の持つ自由を見ることができます。


セミナーでは、

自分自身の家族との関係、

人間関係の葛藤・・・・

いろんなことが炙り出されるように出てきて

熱いシェアの時間になりました。


ニュートラル

さらにもう一つ

私たちが追及しているニュートラル、

これは、腹側迷走神経(社会神経系)が機能している状態です。

ニュートラルであることが、健全な心身を

そして人間関係を作ることにつながります。

ニュートラルなタッチ、セミナー1では、

ニュートラルな人との関わり方を探求してきました。

参加した方は、日常に戻り、日々の人との関わり方

家族との関係を見直してきました。

それが、ポリヴェーガル理論を理解する助けに

なったようです。


ポリヴェーガル理論〜人間にとって安全とは何か?
(ぎりの論文)





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最後まで読んでいただきありがとうございました。

ぎり


投稿者 Banyan tree | コメント(0)

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